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全身がん検査に使われるDWIBS(ドゥイブス)とは|費用や欠点を解説

がんの検査方法にはさまざまなものがありますが、なかでも「DWIBS(ドゥイブス)検査」は全身のがん検査が可能です。

比較的新しい検査方法のひとつですが、メリットや強みばかりとは限らず、弱みがあることも事実です。

本記事では、DWIBS(ドゥイブス)検査はどういった人に適しているのか、気になる費用などもあわせて解説します。

1.DWIBS(ドゥイブス)検査とは



DWIBS(ドゥイブス)とは、「Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background Suppression」の略称であり、日本語では「背景抑制広範囲拡散強調画像」とよばれます。

MRIを用いて全身のがんを診断する検査方法であり、2004年に日本人医師の高原太郎氏によって開発されました。

2.DWIBS(ドゥイブス)検査の強みと欠点

がんの検査方法にはDWIBS(ドゥイブス)検査以外にもさまざまな方法があります。

それらと比較した場合、DWIBS(ドゥイブス)検査にはどういったメリット・強みがあるのでしょうか。

また、弱みや欠点についても解説しましょう。

2-1 DWIBS(ドゥイブス)検査の強み

DWIBS(ドゥイブス)検査はMRI検査を受診できる方であれば誰でも受けられます。

なお、DWIBS(ドゥイブス)検査が受けられない人の条件は「DWIBS(ドゥイブス)検査はどんな人が受けるべきか」でも紹介します。

DWIBS(ドゥイブス)検査のもう一つの強みとしては、放射線による被ばくの心配がないことが挙げられます。

複数回にわたって検査をする場合でも、被ばくのリスクを考えなくて良いのは大きなメリットといえるでしょう。

2-2 DWIBS(ドゥイブス)検査の欠点

DWIBS(ドゥイブス)検査の弱みや欠点としては、検査部位によっては正確な検査結果が得られないことが挙げられます。

がんの診断を行うためには、一般的にPET-CT検査とよばれる手法が採用されますが、DWIBS(ドゥイブス)検査ではPET-CT検査で検出できる腫瘍が写らないケースがあるのです。

特に、肺や心臓などの臓器周辺にできたがんは、DWIBS(ドゥイブス)検査での検出が難しい場合があります。

3 DWIBS(ドゥイブス)検査のがん発見率

上記でも紹介した通り、DWIBS(ドゥイブス)検査には強みもあれば欠点もあるため、がんを100%の確率で発見できるとは限りません。

また、DWIBS(ドゥイブス)検査によって異常が検知されたとしても、それが必ずしもがんであるとは限らず、単なる炎症や正常な臓器というケースもあるのです。

そのため、DWIBS(ドゥイブス)検査のみをがんの検査に用いるのは得策とはいえず、あくまでも複数の検査方法を用いて総合的に判断する必要があります。

4 DWIBS(ドゥイブス)検査とPET-CT検査の違い




がんの検査方法として、従来一般的であったPET-CT検査と、DWIBS(ドゥイブス)検査はどういった違いが見られるのでしょうか。

そもそもPET-CT検査とは、「ブドウ糖類似PET検査薬」ともよばれる放射線薬剤を投与し、がん細胞の形状や広がり具合を調べるPET検査と、X線によって臓器の形状を調べるCT検査を組み合わせた検査方法です。

がん細胞はブドウ糖を多く取り込むという性質があることから、専用の検査薬を用いることでがん細胞を特定します。

これに対しDWIBS(ドゥイブス)検査は、細胞の密集度が高い部分を検出する方法であり、がん細胞が増殖する過程において細胞密度が高くなるという性質を利用しています。

以上のように、それぞれ検査方法の違いがあることから、PET-CT検査ではブドウ糖の代謝が亢進しない胃がんや大腸がん、肝がん、前立腺がんなどについて検出が難しい場合が多いようです。

一方、DWIBS(ドゥイブス)検査の場合は、PET-CT検査が不得意とする前立腺がんや腎がん、尿管がんなどの検出に向いています。

また、PET-CT検査と異なりX線を使用しないため、放射線による被ばくのリスクも少ないことが挙げられるでしょう。

PET-CT検査とDWIBS(ドゥイブス)検査の双方に共通している点としては、小さい腫瘍の段階において検出が困難であることと、胃がんや大腸がんも検出が難しい点が挙げられます。

5 DWIBS(ドゥイブス)検査に適した人・適さない人

長所もあれば短所もあるDWIBS(ドゥイブス)検査ですが、具体的にどういった人が検査を受けると良いのでしょうか。

また、反対にDWIBS(ドゥイブス)検査を受けるべきではない人の特徴も解説します。

5-1 DWIBS(ドゥイブス)検査に適した人

上記のPET-CT検査との違いでも紹介した通り、PET-CT検査が不得意とする前立腺がん腎がん尿管がんなど、尿路系のがんが疑われる場合に有効な検査方法といえるでしょう。

また、PET-CT検査ではブドウ糖が含まれた検査薬を使用するため、糖尿病を患っている方は検査そのものを受けられないことがあります。

しかし、DWIBS(ドゥイブス)検査では検査薬を使用しないため、糖尿病患者でも検査が可能です。

5-2 DWIBS(ドゥイブス)検査に適さない人

MRI検査では機器の中に強力な磁場が発生するため、ペースメーカーや人工関節、その他インプラントなどが体内に埋め込まれていると検査に影響を及ぼす可能性があります。

また、入れ墨やタトゥーなどがある場合、やけどを引き起こすリスクもあります。

妊娠中の方も胎児への影響が懸念されるため、DWIBS(ドゥイブス)検査は避けたほうが良いでしょう。

6 DWIBS(ドゥイブス)検査を受ける時の流れと検査時間



DWIBS(ドゥイブス)検査を受ける場合、原則として検査当日まで食事制限や行動制限は不要です。

検査の流れは医療機関によっても多少異なりますが、事前に検査の予約・申し込みを行った後で、当日の予約時間までに来院します。

検査の前に問診票へ記入し、専用の検査着に着替えて順番を待ちます。

MRIの撮影は30分から1時間程度で終わり、検査中の痛みなども一切ありません。

ただし、正確な検査結果を得るためにも、MRIでの撮影中は体を動かさず静止した状態を保っておく必要があります。

検査が終わった後、2〜3週間程度で結果が郵送されてきます。

7 DWIBS(ドゥイブス)検査にかかる費用

DWIBS(ドゥイブス)検査は人間ドックのオプションとして受けるケースが多く、検査費用は5〜8万円程度が相場となっています。

原則として保険は適用されず自費診療となりますが、人間ドックなどの検査の結果、別途精密検査が必要となった際には保険が適用されるケースもあります。

また、健康保険組合や自治体など、各種団体で人間ドックを受診するにはDWIBS(ドゥイブス)検査の費用を一部負担してくれるケースもあるようです。

まとめ

がんの治療は早期発見が何よりも重要であり、それを実現するためにもさまざまな検査方法を組み合わせて総合的に判断する必要があります。

DWIBS(ドゥイブス)検査は比較的新しい検査方法であり、放射線被ばくのリスクもないため安心して受けられるメリットがあります。

ただし、DWIBS(ドゥイブス)検査の結果だけで判断するのは難しいため、信頼できる医師と相談しながら複数の検査を行い、今後の治療方針も含めて検討していきましょう。

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